すき家には感謝しかない
学生の頃。
一人暮らしをしていた俺は朝食はあまり食べなかった。起きるのが遅かったということもあるし、朝食を食べるのがめんどくさいということもあった。
ただ、朝食を食べないとやはり元気が出ない。元気がなけりゃランニングもできないし、何より、一日を寝て過ごしてしまう。
そんな時、俺はすき家によく行っていた。
すき家に行くのが一番早くてうまいものが食えて、何より面倒でないのだ。
家で食べると食材から洗い物までするのにかなりの時間と体力を消耗する。
それが、すき家に行けば5分で着くし、注文すればすぐにできて食った後洗い物をする手間もない。
すき家である理由はいくつかある。
家から近いということ。安いということ。そして一番の理由はうまいということだ。
こうして俺はすき家に朝食を外注するようになった。
朝食をすき家に外注することで、かなりの時間、お金、体力の節約になった。
そのおかげで、勉強をしたり、ランニングをしたり、遊んだりなど様々な経験をすることができた。
すき家に行くとその事を思い出さずにはいられない。
俺の学生時代はすき家のおかげで成り立っていた。
すき家はブラックだという噂
以前、すき家はブラックな職場だということが話題になっていた時期があったと思う。
深夜のワンオペ。圧倒的な人員不足。社員の長時間労働。などなど、要因は様々だが、人手が集まらないことでよく話題に挙げられていた。
確かに、すき家は忙しい時はかなり大変そうだ。次々にお客さんが入ってきて、内部がパンクしているときも時にはある。
そのような事からか、すき家はブラックとの噂が自分の周りでは立っていた。
そして、すき家で働く日本人は減っていったように俺は体感で感じている。
学生時代の友達がすき家で働いていたのだが、どんどん外国人労働者の方が増えていると言っていた。その店ではネパール人の方が働いていらっしゃったらしい。
すき家に行けばわかると思うが、外国人労働者の方が働かれている店舗は結構多いと思う。地方に行けばまだ日本人が多いが、都会ではかなり多くの店舗で外国人の方が働いていらっしゃる。
理由を推察すると、すき家で働こうとする日本人は少ないのであろう。今の人材不足の時代、もっと楽で時給の高い仕事はいくらでもある。
そして、外国人労働者の方が増えた一つの理由として、すき家の仕事は言葉が必要ないというものかがある。メニュー名と簡単な接客用語だけ覚えれば日本人でなくとも可能だ。
そういった意味ではすき家と外国人労働者はwinwinの関係だろう。
スーパーでの接客やお客さんとの接客で多くの言葉を使うような仕事の採用担当者は、外国人の方を採用しづらいだろう。コミュニケーションが取れなければ仕事ができないからである。
だから、飲食店などメニューや簡単な接客用語を覚えてできる業界は外国人労働者の方と相性がいいのである。
俺はすき家を応援したい
俺はすき家のクオリティはかなり高いと思っている。
牛丼の美味さ。田舎など、どこにでもあるほどの店舗数。提供スピード。オペの効率の良さ。
それらすべてをふまえると牛丼並350円は安いと思う。
500円で牛丼を出している店よりもすき家の牛丼の方がうまいと感じたこともある。
俺はすき家の牛丼が500円になっても通う。
これは、すき家の牛丼屋としてのクオリティとすき家への今までの感謝を込めたうえでの発言だ。
値上げをした分従業員に還元し、ブラックと呼ばれないような経営をしてほしい。
そこで働く方、日本人はもとより、外国人労働者の方へ還元をしてほしい。
今までのサービスでこの価格設定はなかなか安い。安く、過剰なサービスに慣れてはいけないと思う。どんどん消費者が横暴になっていき、値段に合わない過剰サービスを要求していく人がいることを俺も飲食店でバイトをしていた頃に感じていた。
そして、過剰サービスをしてしまう店は低価格帯の商品を提供している店に多いのだ。
商品の安さを売りにしていると様々な不都合が現れてくる。
利益率が低いから、従業員が頑張っているのに時給が低いという状態。
そして従業員はどんどんブラックだと感じるようになっていく。
これが、俺が低価格帯の店で働いていた経験から感じたことだ。
その後、俺が低価格帯でない店(普通の飲食店)でバイトしだした時は給料や待遇がこんなに良くていいのか戸惑った。
まかないが無料で出てくる。仕事量も多すぎない。お客様も落ち着いた方が多い。
それでも経営は回っていくのだ。
だから愚痴を言うスタッフはいなかったし、みんな楽しそうに仕事をしていた。
頑張りが報われる仕組みになっていたからみんな頑張る。頑張りたいから勝手に頑張るんだ。自分の待遇にしっかりと答えられるように。
だから、値上げをすることはあまり悪いことばかりではないと思う。
すき家が従業員に報いる仕組みになっていったらすごく俺はうれしい。
そうなるために値上げをするなら俺は喜んですき家に通うだろう。
俺の学生時代を支えてくれたすき家に通うことが俺の感謝の伝え方であり、恩返しだ。
という風に今回はすき家への愛や感謝を語ってみた。すき家のファンを増やせたらいいな。