ワイヤレスイヤホンの中でも、ケーブルをいっさい使わず左右で完全に独立したイヤホンを、完全ワイヤレスイヤホンまたはフルワイヤレスイヤホンといいます。
AppleのAirPodsシリーズやSONYの1000Xシリーズの流行で、近年のイヤホンの主流になりましたが、気軽に手を出すには価格がネックになるという側面もありました。
しかし最近は、1万円以下でもこれらの製品にかなり近い性能をそなえたイヤホンが増えてきました。
そこで今回は、1万円以下でも性能的におすすめできるフルワイヤレスイヤホン10選を紹介します。
選ぶ際のポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1万円以下のワイヤレスイヤホンの選び方
ワイヤレスイヤホンを選ぶ際にポイントとなるのは以下の5点です。
- ブランド
- 充電方式
- コーデック
- ノイズキャンセリング機能
- 防水機能
一つずつ解説していきます。
ブランドで選ぶ
今回紹介する、1万円以下のワイヤレスイヤホンブランドは以下の通りです。
- 国内ブランド ヤマハ、JVC、AVIOT
- 米国ブランド JBL
- 中国ブランド Anker、HUAWEI、Aukey、Astrotec
いずれもオーディオの専門技術をもった、実績のあるブランドです。
海外ブランドはアフターサービスなどが気になるかもしれませんが、日本国内に代理店があり、日本語でしっかりとサポートを受けられます。
スピーカーやIT機器など、ワイヤレスイヤホン以外の製品も提供しているブランドが多いので、他の機器で利用経験のあるブランドだと安心ですよね。
充電方式で選ぶ
以下の3タイプから充電方式を選択することになります。
- micro USB Type-B
- USB Type-C
- ワイヤレス充電
これまでAndroidスマホの充電ケーブルコネクタでは、micro USB Type-Bが多く使われてきました。
2015年にUSB Type-Cが登場してからは、PCやその他の機器にも汎用性があることから、AndroidスマホのコネクタはUSB Type-Cが主流になってきています。
ワイヤレス充電はケーブルを使わずに、充電器に置くだけで充電ができます。
別途ワイヤレス充電用の充電器を入手する必要がありますが、ケーブルを使わない充電は大変便利です。
自分がスマホなどでふだん使っている充電方式とあわせると、充電機器を併用することができて利便性が高まります。
コーデックで選ぶ
コーデックとはスマホなどの音楽再生機器から、ワイヤレスイヤホンにデータを転送する技術の規格で、音質に影響を与えます。
ワイヤレスイヤホンでは主にSBC、AAC、aptXの、3種類のコーデックが使われています。
SBCは最も標準的に使わているコーデックで、AndroidとiPhoneの両方に対応しています。
音質は標準的です。遅延が発生するので動画を見る際は音ずれが気になりがちです。
AACはiPhoneなどAppleの製品に対応したコーデックです。
SBCより音質が良く、遅延も発生しづらいのが特徴です。
aptXは主にAndroidで使われるコーデックです。
3つのコーデックの中では、もっとも高音質で低遅延です。
ノイズキャンセリングで選ぶ
ノイズキャンセリングは、周囲の騒音を聞こえにくくする機能です。
周囲の騒音と逆位相の音を発生させることで、騒音を打ち消します。
乗り物のエンジン音や走行音を消すことで、低い音量でも音楽だけを楽しめたり、通話がしやすくなったりします。
ノイズキャンセリングをオンにするとバッテリーを消費するので、再生時間が10%~30%ほど低下する点がデメリットです。
防水機能で選ぶ
スポーツ時にワイヤレスイヤホンを使うのなら、防水機能をチェックしたほうがいいでしょう。
防水機能はIPX0~IPX8までの9段階で表示され、数字が大きいほど高い防水機能を備えていることになります。
雨天のランニングでの使用を想定すると、IPX5以上の防水機能は欲しいところです。
再生可能時間で選ぶ
ワイヤレスイヤホンの再生可能時間は2種類存在するのですが、どういうことなのかを解説していきますね。
まず、耳につけるイヤホン自体にバッテリーが内蔵されているので、これだけで5時間~10時間再生できます。
次に、ワイヤレスイヤホンには必ずケースが付属していて、このケースにもバッテリーが内蔵されています。
イヤホンをケースに戻すことで、充電が可能です。
ケースのバッテリーは、イヤホン自体のバッテリーより大容量なので、3回~5回は充電できます。
このような理由で、再生可能時間が2種類存在するわけです。
1万円以下でおすすめのワイヤレスイヤホン11選
1万円以下でおすすめのワイヤレスイヤホンを紹介します。
Anker Soundcore Life P3
Anker Soundcore Life P3はAmazonのイヤホン・ヘッドホンカテゴリーで、売れ筋ランキング1位を獲得した人気のワイヤレスイヤホンです。
ウルトラノイズキャンセリング、ワイヤレス充電のほか、イヤホン単体で7時間、充電ケースを含めれば35時間再生といった高機能が、ひと通りそろっています。
ゲームの臨場感を高めるゲーミングモードや、イヤホンをなくした時にイヤホンから音が出て知らせてくれる機能も魅力的ですよね。
こちらの記事では、Anker Soundcore Life P3を実際に使ってレビューしています。ぜひこちらもご覧くださいね。
Anker Soundcore Life P2i
「Anker Soundcore Life P2i」は、通常価格4,290円と、なんと5000円を切るようなワイヤレスイヤホンです。
実際に購入して聴いてみたのですが、値段にしては音質は良いような印象です。
ただ、イコライザーの設定が細かくできなかったり、ワイヤレス充電に対応していなかったりと、機能面には不安が残りました。
そのため、サブイヤホンを検討している方や、何かの端末専用のイヤホンを購入したい方におすすめです。
僕はパソコン専用イヤホンとして使用しています。
Anker Soundcore Liberty Air 2
Anker Soundcore Liberty Air 2はコーデックに高音質、低遅延のaptXが採用されているので、Androidユーザーにおすすめできるワイヤレスイヤホンです。
ワイヤレス充電、ノイズキャンセリング、IPX5防水と各機能をまんべんなくそろえた、バランスのよさも魅力です。
わずか10分間の充電で2時間の再生が可能となっており、朝の忙しい時間に充電忘れに気付いた場合でも、出かける支度をしている間に通勤時間分の充電は確保できます。
Anker Soundcore Life A2 NC
Anker Soundcore Life A2 NCは周囲の環境に応じて3つのノイズキャンセリングモードを選べる、ウルトラノイズキャンセリングを搭載しています。
さらに外音取り込み機能によりイヤホンで音楽を聴きながら、会話や公共機関のアナウンスが聞き取れます。
専用のアプリを使えばイコライザーをコントロールすることができて、低音から高音まで好みの音に調節可能です。
耳から落ちにくいイヤーホールドとIPX5防水で、ランニングにも適したワイヤレスイヤホンといえます。
JBL WAVE 100TWS
アメリカの音響メーカーであるJBLはスピーカーでも高い実績を誇り、日本でも人気のブランドです。
そんなJBLから販売されているWAVE 100TWSは、スピーカー同様のパワフルサウンドを実現しています。
収納ケースにフタをつけないことでイヤホンの取り出しや収納時に、フタを開け閉めするひと手間を省いています。
フタなしデザインは小さいことのように見えて、開け閉めを毎日何度も行うことを考えると大変実用性の高いデザインといえます。
AVIOT TE-D01q
AVIOT TE-D01qは、評論家と販売店が選ぶVGPアワードで、全てのワイヤレス製品の中で最高賞となるワイヤレス大賞を受賞した、高い評価を受けているワイヤレスイヤホンです。
それもそのはずでAVIOTというメーカーは、国内の実力ある音響クリエーターが集結して、とことん品質にこだわった製品を国内から発信するという強い信念をもっています。
質の高い音はもちろん、耳から落ちにくいフィット性の追及や、紛失した際のイヤホン探知機能を備えるなど、日本人らしい細かい部分まで配慮が行き届いた製品です。
ヤマハ TW-E3B(A)
ヤマハ TW-E3B(A)は、音楽の躍動感をありのままに表現する楽器メーカーヤマハならではの、没入感を味わえるワイヤレスイヤホンです。
耳への負担を抑えるヤマハの独自技術「リスニングケア」は、音量に応じて音のバランスを最適化してくれます。
コーデックにaptXを採用していることから、Androidユーザーならばより高音質で低遅延の音を満喫できるでしょう。
Astrotec Motivation
Astrotec Motivationはケースにファブリックデザインを採用しています。
布生地をあしらったファブリックケースは、スーツやオフィスカジュアルとあわせても違和感がなく、ファッション性にこだわっていて他に類を見ません。
充電方式がmicro USB Type-Bなので、スマートフォンなどの音楽再生機器がUSB Type-Cのユーザーは、充電ケーブルを兼用できないことに注意が必要です。
JVC HA-A50T
JVC HA-A50Tは信頼と実績のJVCらしく、基本的な性能を全て兼ね備えたワイヤレスイヤホンです。
付属の低反発イヤーピースは耳穴にフィットして、長時間の使用でもソフトな装着を実現しています。
耳穴にフィットすることで、遮音性も向上してノイズキャンセイリング機能の強化にも役立っています。
イヤホンをつけたまま会話ができる、タッチ&トーク機能も実用性が高いです。
HUAWEI FreeBuds 4i カーボン
HUAWEI FreeBuds 4i カーボンは、イヤホン単体で10時間の再生が可能です。
充電ケース使用での再生時間だと、充電中はイヤホンを使用することができないので、連続再生にはなりません。
その点イヤホン単体での再生時間は、完全な連続再生です。
10時間という連続再生時間なら、夜のうちに充電しておけば、日中はほぼ無充電でカバーできるのではないでしょうか。
AUKEY EP-T27
AUKEY EP-T27は、IPX7という最高クラスの防水性能を備えています。
IPX7は水面下15cm~1mに30分間沈んでいても浸水しないという防水規格なので、AUKEY EP-T27を耳につけたままプールに入ることさえ可能です。
充電ケースを開けただけで、自動的に音楽再生機器とのペアリングモードに入る、ユーザビリティの高い機能を搭載しています。
音質についてはコーデックAACとaptXの採用により、高音質低遅延が実現しています。
まとめ
今回は、1万円以下でおすすめできるワイヤレスイヤホンを紹介しました。
ワイヤレスイヤホンはケーブルのわずらわしさを解消して、スポーツ時にも邪魔にならないといった利便性の高いガジェットです。
1万円以下でもワイヤレスイヤホンの快適さを体感できる製品がたくさんあるので、一度気軽に試してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事では、Ankerのおすすめワイヤレスイヤホンについてより詳しく解説しています。ぜひこちらもご覧くださいね。
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